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ブランド名のgodot(ゴドー)は、20世紀を代表する戯曲「ゴドーを待ちながら」から取りました。

あまりにも有名な本作の、まさに鍵となる概念である「ゴドー」の名をそのまま拝借して良いものかと何度も自問自答しましたが、考えれば考えるほど私たちの中で「ゴドー」という響きが定着してしまい、遂には他のアイディアが浮かばなくなりました。

「ゴドーを待ちながら」について
本作の筋書きは、二人のホームレスが一本の木の下で救済者をひたすらに待っている、というもので、通常の物語にはあるべき「変化」がほとんど起こりません。
この型破りな戯曲も「不条理劇」という名を得たことで、多少は飲み込みやすいものになったように錯覚しますが、問いも答えも受け手に委ねるという、作者サミュエル・ベケットの企みが未だに有効で、観るものにとって難題であることは変わりません。

しかし、だからこそブラックホール的な魔力があるのか、今でも再演され続けています。
スーザン・ソンタグが、戦火広がるサラエボで上演した例のように、本作は再演される度にその時代を描きだす。古ぼけることなく、今向き合うべき問題を現代人に気付かせる作品なのだろうと思います。

そして、「ゴドーを待ちながら」の、この時代を超えた効力・作用こそが、私たちがスーツスタイルに感じる魅力ではないかと考え、畏れ多くもブランド名に使わせていただきました。

我々は、元々靴磨き店からスタートしました。
屋号はTHE WAY THINGS GOと言いますが、字面はTで始まりGOで終わります。それに対してgodotはGOではじまり、Tで終わる。つまり円環的で、続いてゆく(繋がっている)という意味も持っています。

 

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