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レディース革靴の雨ジミ除去・色補正

靴修理・補修 / 雨ジミ除去・色補正

雨ジミによって革の一部に変色が生じた、茶色のビット付きレディースローファーの補修前写真

雨に濡れたことで、アッパー全体に不規則な濃淡が生じたレディースローファー。


革が乾燥した状態で雨に濡れたため、水分を多く吸収した箇所では濃い変色が見られ、つま先を含む広い範囲に色ムラが生じていました。


洗浄だけでは除去できない雨ジミ


まずは洗浄による雨ジミの除去を行いましたが、一部では革自体に変質が生じていたため、洗浄だけでは元の均一な色調に戻すことができませんでした。


そこで、変色が残った部分に対して色補正を行いました。


仕上がりを左右する、繊細な調色


今回の靴は、一見するとグレーに見えますが、実際には茶色や赤み、黄みを含む、ベージュに近い複雑な色合いです。


こうした繊細な色は、わずかな色味の違いでも補修箇所と周囲の革との境界が目立ち、かえって不自然な仕上がりになってしまいます。


そのため、元の革色を細かく見極めながら複数の色を調合。変色が残った箇所を中心に、周囲の革との境界が自然になじむよう、色の濃淡を丁寧に調整しました。


元の革の表情を活かした仕上がり


今回は靴全体を塗り直すのではなく、必要な部分に限定して補正しています。


元の革が持つ色合いや風合いをできる限り残しながら、補修した箇所だけが不自然に浮き上がらないよう、色調と表面の質感を整えました。


革製品の色補正は、単に変色を覆い隠す作業ではありません。元の革と調和する色を再現し、自然な仕上がりへと導くことが重要です。

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