良い靴の特徴ってなんでしょうか?
様々な靴を見て、触ってきた経験から“良い靴”とは、どんな特徴があるんだろうと良く考えます。
正解があるという前提ではなく、沢山あるのですが、僕が思う良い靴に共通している特徴を1つ書きます。
まず、良い靴とは20年経過しても立体的な形を保っている靴だと思います。
つまり、靴の形状を長期間保てる工夫が成されている靴です。
その工夫で、とくに見てとれる特徴が1つあります。
先芯と踵に芯材が入っていることは、一般の方でも知っていると思いますが、側面にも靴を囲うように芯が入っているのはご存知でしょうか?
補強布や革で作られる芯が入っています。この側面の芯材の巧みさに良い靴の特徴が出ると思います。
エドワードグリーンの場合
側面の芯がしっかりしているので、思い切り押しても垂れません。おおよそ1センチ近い芯が入っています。
ジョンロブの場合も同じく
値段に関わらず、芯材が柔らかい靴の場合
(3~5ミリ、1cmほど芯が入っていても柔らかい)
良いとされる靴は、側面芯材が先芯と同じくらい硬いのが特徴だと思います。
尚且つ、1cm近い高さの芯がグルッと靴を囲うように入っています。靴を土台から支えている為、20年履いても立体的に靴の形状を保ちます。
思いっきり押しても硬く、凹むことはありません。ですが、足入れをする内側は、やわらかく心地よい仕上がりになっているんです。技術の成せる技ですね。
側面をグッと押して、ペコペコの靴は、経年変化で靴が平面になってきます。
バンプから吐口までの立ち上がりもなく、平坦な顔つきになります。
但し!イタリア靴ではよく意図して柔らかく作られている靴もあります。
(柔らかくするなら、中途半端ではなく芯を入れないという発想)
エドワードグリーンの側面
立体的且つ、はっきりと側面の芯による立ち上がりが見てとれます。
ジョンロブも美しいですね。
こちらは、 バンプがぺちゃんこになっています。。。さらに側面の形状が保てておらず、コバからアッパー部分が、飛び出ています。分かりやすく、上からの写真をもう一枚
どうせお金を使うなら、一生付き合える靴を買いたいものです。日々感じている良い靴にみられる。。。勝手な特徴レポートでした。
大阪 靴磨き・靴修理専門店 THE WAY THINGS GO (TWTG shoeshine)
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